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デング熱に思う東京一極集中の怖さ

最初は3人の感染者だった。

8月23日のNHK番組「週刊深読み」で出てきた日本を代表する感染病対策のエキスパート?

とふれこみのA氏、「デング熱は怖い病気ではないし、新潟で2名、埼玉で1名出ていますが、
大きく拡大する恐れは有りませんから、心配しないでください」とおっしゃる。

あれから3週間も経たない内に、100人を超え、北は北海道、西は九州まであっという間に広がってしまった。

北海道のような本来感染媒体の<ヒトスジシマカ>が生息しないところはともかく、関東より西の温暖な地域では、感染者がその土地の<蚊>に刺されれば、また新たな感染源となる。

私はこの話題を聞いた瞬間に、感染者が新潟と埼玉で、共通点が最近「代々木公園」を訪れた事、
などから確実に拡大するだろうと、感じました。

感染者が何百キロと離れた処で発症し、少なくとも2か所存在した時点で今回の事態は予測出来たはずです。

福島第一原発事故の時の報道と一向に変わっていない、希望的観測と国民への愚民扱い。
またぞろ繰り返された訳です。

疫学のエキスパートさんがこの程度では、もっと恐ろしい「エボラ出血熱」となったら、どうなる事やら。

但し、今回私が話題にすることは、その方面の問題ではなく、東京のとある公園に居た蚊からアッと言う間に16都道府県へと広がったことです。

代々木公園は名前こそ知れ、終ぞ行ったことはないのですが、1,2週間の間にこれ程多くの人々が行きかう公園なのだと、改めて思いました。

現在は閉鎖されているわけですから、本当に一月弱の間に日本中の人が代々木公園付近を訪れていたわけです。

これが渋谷や東京駅なら未だしも、車や電車で通り過ぎたわけでなく、<蚊>に刺される程度にその場所に滞在していた訳ですから、本当に驚いています。


常々「東京一極集中は問題だ」と言ってる私ですが、まさかこれほどとは思っていませんでした。

一億2千万人以上が住む日本ですが、その富の半分以上が東京とその周辺に集まっているといっても過言ではありません。

私たち建設分野で言えば、全国の住宅着工数の40%、金額の50%以上が東京周辺で使われています。
ちなみに、中京圏は10%と言われています。

人口は愛知が740万人、三重が180万人、岐阜が210万人、静岡も入れて1500万人がやっとですから、全人口の11%とほぼ納得です。

東京は都が1300万人、神奈川が900万人、埼玉、千葉で1340万人、合計3540万人と全国のほぼ30%だが経済力は50%以上と言うことになる。

今回は「デング熱」と言う、ほとんど人の命に関係ない病気でしたが、とてもいいテキストになったのではないでしょうか?

まず、感染症予防対応は殆ど機能しない。(全国に患者が続出してから公園を閉鎖しても遅い)

専門家チームを発足させるわけでもなく、場当たり的対応を続けている。

今後、様々なケースの「東京発問題」が考えられる良いケースとして、対応を考えたらどうか。


来年3月から北陸新幹線が開通し、東京―金沢間が2時間30分で結ばれるそうです。

金沢は本来中部圏の北部に在る中核都市であり、将来の日本を道州制として考えれば、名古屋との直通ルート(現在は鉄道も道路も4時間以上掛かる)を模索するべきでは。

2時間30分なら日帰り圏内として、東京からは勿論、金沢の人たちも東京へ目が向くのは当然でしょう。

今までは、東京本社の下名古屋支社の下金沢支店だったのが、東京本社直轄金沢支店になるのは時間の問題です。

つまり、北陸は首都圏に組み込まれるのです。

信州は長野新幹線が開通して東京圏に組み込まれた感じですが、中山道や軽井沢を擁する県としては、東京により親近感を感じるのはやむを得ない感が有りました。

しかし、富山、金沢は中部、と言う意識が強いのは私だけでしょうか?


かつての江戸時代、参勤交代と言う苦行を地方大名に課し、この国の中心は江戸に有り、人、モノ、金、全てを江戸に集めたところから、中央集権国家はまるで都市国家のようです。

日本の財政は毎年赤字となり、国債(借金)で賄って20数年、現在の国債発行残高は750兆円を超え、国の年間予算の10年分にもなっていますが、この間も東京都は国税の再配分である地方交付税交付金は受け取らずに(地方ではないかもしれないけど)ほぼ健全運営、都債は発行しているものの、平成25年の残高5兆円強と、年間歳入費6.6兆円を下回っています。


なぜ黒字の都が借金をしているのか?と言えば、日本の予算組みが単年度だからです。

下水道や高速道路などのインフラ事業は単年度では終了しませんし、回収することも出来ません。

そうした、都市のインフラ財源は5年物とか10年物の都債になるのです。

日本全体では、鉄道インフラはいち早く民営化(国鉄からJRへ)、高速道路も維持管理は民営化(何故か建設は未だに国の予算)、郵便事業と金融業務も民営化(郵貯銀行)、水道や下水は元々地方自治体運営、そんな中で住宅都市整備公団は民営化されず、UR(都市再生機構)と名称変更して、実質的な国営企業として残っています。

横道にそれそうですが、詰まる所、政治と経済、そして人(文化ともいえる)が東京に集まってしまった日本は「非常に危うい」と感じるのです。

「東京こけたら皆こける」のが現状ではないでしょうか?

東京に危険な「ウイルス」が持ち込まれれば、瞬時の内に日本全国に感染し、地下直下型の地震が発生すれば、経済、政治、流通ほぼ日本のポテンシャル(機能)全てがストップするのです。

東日本大震災の時、西日本は正常に機能していながら、関東から東には何も送れなかった事実は東京に大きな被害が無いにも関わらず、パニックになり、有る筈の燃料や食品、日用品まで店頭から姿を消し、運送手段まで麻痺してしまったのです。

震災復興は勿論大事ですが、新たに想定される震災にどう備えるか?の方が大事ではないでしょうか?

<地方の時代>とか言いながら、一向に中央集権、一極集中を変えないこの国の人々は、懲りない民族と言われることになりそうです。

# by kzhome | 2014-09-29 09:14  

デング熱に思う東京一極集中の怖さ

最初は3人の感染者だった。

8月23日のNHK番組「週刊深読み」で出てきた日本を代表する感染病対策のエキスパート?

とふれこみのA氏、「デング熱は怖い病気ではないし、新潟で2名、埼玉で1名出ていますが、
大きく拡大する恐れは有りませんから、心配しないでください」とおっしゃる。

あれから3週間も経たない内に、100人を超え、北は北海道、西は九州まであっという間に広がってしまった。

北海道のような本来感染媒体の<ヒトスジシマカ>が生息しないところはともかく、関東より西の温暖な地域では、感染者がその土地の<蚊>に刺されれば、また新たな感染源となる。

私はこの話題を聞いた瞬間に、感染者が新潟と埼玉で、共通点が最近「代々木公園」を訪れた事、
などから確実に拡大するだろうと、感じました。

感染者が何百キロと離れた処で発症し、少なくとも2か所存在した時点で今回の事態は予測出来たはずです。

福島第一原発事故の時の報道と一向に変わっていない、希望的観測と国民への愚民扱い。
またぞろ繰り返された訳です。

疫学のエキスパートさんがこの程度では、もっと恐ろしい「エボラ出血熱」となったら、どうなる事やら。

但し、今回私が話題にすることは、その方面の問題ではなく、東京のとある公園に居た蚊からアッと言う間に16都道府県へと広がったことです。

代々木公園は名前こそ知れ、終ぞ行ったことはないのですが、1,2週間の間にこれ程多くの人々が行きかう公園なのだと、改めて思いました。


現在は閉鎖されているわけですから、本当に一月弱の間に日本中の人が代々木公園付近を訪れていたわけです。

これが渋谷や東京駅なら未だしも、車や電車で通り過ぎたわけでなく、<蚊>に刺される程度にその場所に滞在していた訳ですから、本当に驚いています。



常々「東京一極集中は問題だ」と言ってる私ですが、まさかこれほどとは思っていませんでした。

一億2千万人以上が住む日本ですが、その富の半分以上が東京とその周辺に集まっているといっても過言ではありません。

私たち建設分野で言えば、全国の住宅着工数の40%、金額の50%以上が東京周辺で使われています。
ちなみに、中京圏は10%と言われています。

人口は愛知が740万人、三重が180万人、岐阜が210万人、静岡も入れて1500万人がやっとですから、全人口の11%とほぼ納得です。

東京は都が1300万人、神奈川が900万人、埼玉、千葉で1340万人、合計3540万人と全国のほぼ30%だが経済力は50%以上と言うことになる。

# by kzhome | 2014-09-12 18:02  

鮎小屋が懐かしい part2

その店は名称も「鮎の庄」と改められ、大きなはめ殺しのガラスが特徴的な、お洒落なお店でした。

外回りには小振りな樹木を茂らせ、都会的な雰囲気が漂っています。

中に入ると、風除室が有り、冷暖房の効き具合は想像できます。

残暑でしたが、入れはひんやりして、とても快適です。

入口近くに鮎を焼いている釜土が垣間見えますが、空調が効いて、快適そうに焼いています。

その奥、窓際には間仕切られた個室が二つ、その先にゆったり6人が座れる大きなテーブル席が4、中央にワゴンやプランターが置けるスペースを隔てて同じく6人掛けのテーブルが3、パーテーション越しに宿泊客用(?)の席が相当数あるようです(見てはいませんが)。

到着したのが5時20分、以前の「鮎小屋」なら、当然のごとく行列が出来、何番目かの署名になるはずが、スムーズに着席、頼んでもなかなか出てこないはずの塩焼きも間髪入れずと言えば些かオーバーですが、5分と待たずに出てきました。

生ビールを頼んだのですが、ひんやりした店内では、最初の一杯で体が冷えてしまい、日本酒に切り替えることに。

冷奴も素麺も依然と変わらず美味しいのですが、あの暑さの中で頂く味が最高だったので、お酒も一本で充足してしまいました。


かつて、名古屋市内の行列が出来る串揚げ店として有名なお店を移転、新装開店させた時、元の店はカウンターのみの10席だけ、僅か10坪。

新店は、40坪の広さになることで、カウンター席だけでも25席、それでも半分位のスペースが残っていました。

確かに以前のお店は、カウンターに座った後ろにぎっしりと待ち客が並んで、奥の席から帰ろうものなら、人をかき分けながら、の有様でした。

人の心理は微妙なもので、行列が出来るほど流行っていれば、なお食べたくなるもの。

簡単に座れると、何となく価値が下がったような気になる。

そこで、オーナーが望むテーブル席をファミリー用の一室のみとし、後ろに立たれる圧迫感を避ける為にウエイティングコーナーを設けたのです。

12年経ちますが、今もその店は繁盛しているようです。(テナントとして入ったビルを買い取ってしまったそうです)


オーナーの気持ちとしては、お客様を待たせる事への気使いや、暑さに苦しむ従業員への思いやりでもあり、客席の数も「あれだけ並んで頂いたのだから」と2倍、3倍にしたくなるもの。

すると、確かに行列は無くなります。

ところが、客側にしてみると、行列を覚悟して遠路到着してみると、あっさり座れてしまう。
何か物足らなさを感じるのは、わたしだけだろうか?

# by kzhome | 2014-09-12 12:48  

 鮎小屋が懐かしい

商売は難しいものだなあ、と感じる事が有りました。

私には、年に1度、無性に鮎が食べたくなる時があります。

こんな気持ちになるのも、元々は川魚が得意ではないはずの私に鮎のおいしさを味あわせてくれた方が富山県の高岡市で家具屋さんを経営しているSさんでした。

Sさんとは、その後ショウルームのキッチンやモデルハウスのキッチンなどをご購入頂き、
北米にもご一緒させて頂きました。

そのファーストコンタクトの折りに案内してもらったのが、今回の話題の舞台「川金」です。
本来「川金」は温泉旅館で荘川温泉郷の中に有ります。

しかしながら、一般に「鮎小屋」が有名で、温泉旅館としてより、鮎を目の前の炭火で焼く
店は遠く関西や関東からも人を呼んでいました。

建物は、本館の旅館とは別棟に建てられ、木造の東屋風な造り。

手洗いも外で、鮎の塩焼きは、まるで通路のような場所で大きな釜土を利用した素朴な感じ。

焼き手は、頬まで赤くして滝の汗をかきながら一本一本丁寧に串刺ししながら焼いていました。

囲炉裏造りのテーブルが5卓しかなく、4人掛けと6人掛け、合わせて25人位しか入れない事もあり、夏の盛りから秋にかけての子持ち鮎、落ちアユの最盛期には、お昼は11時から営業なのですが、10時半には行列が出来、11時開店には何十人もの列が出来ていました。

昼すぎても列は増えるばかり、12時過ぎに行けば、食事出来る頃は3時過ぎ、お店の休憩時間が3時から5時なのですが、並んでいる人を捌ける頃には4時が過ぎている程でした。

焼きたての鮎が美味しいのは勿論ですが、「大門そうめん」や「清流豆腐」が絶品、すっかりファンになった私も遠方のため、年に一回程度行くのですが、12時過ぎに着いて待ち時間を聞くと2時間とか3時ぎりぎりとかなってしまい、その間に日帰り温泉に浸かったりしました。(それでも時間が余る)

漸くありつけた鮎小屋には真夏にも拘らずエアコンは無く、窓を全開にして蝉時雨の中で食べます。

外は暑いのですが、老舗旅館の庭ならではの松やケヤキ、楠の大木の木陰のお蔭(洒落?)

で、以外にも涼しい。並んでいた時かいた汗がゆっくり引いていくのが解る。

素朴な囲炉裏のテーブルの淵に置かれる料理と、頼んだ鮎の串刺しを豪快に灰に突き刺して置いていく店員さん。
体長15センチほどのやや小ぶりの鮎が、あっという間に10本、15本と口の中に入ってしまいます。

ほろ苦い「うるか」を箸で摘み、キンキンに冷えた生ビールをのどに流し込む。クー!

しかしこの「鮎小屋」、今はもう有りません。
2年前、久々に訪れたそれは、駐車場になっていて、その横に近代的な鉄骨建築のお店が!



次回に続く…

# by kzhome | 2014-09-10 17:02  

リベンジ(椋岡の家完成見学会)


8月9日10日の両日、完成見学会を開催しましたが、真夏の日に涼しく過ごせる快適な家造りを体感して頂こうとした目論見は、時ならぬ台風によって微塵に砕けてしまいました。

悪天候にも関わらず10組近くの方々にお越し頂いたのも有難い事実ですが、やはり本来の夏の日差しの中での見学会を実施したく、再チャレンジすることにしました。

お施主ご入居後でもあり、ご予約の方先着10組様までの限定となります。
ご予約は弊社ホームページから、又はお電話とさせて頂きます。
夏休みの最後の土、日曜日8月30日、31日それぞれ午前5組午後5組
AM10時~11時30分、PM1時30分~3時の2部制です。
是非この機会をお見逃しなく。

# by kzhome | 2014-08-18 13:53 | 見学会