見て来ました。(悔しいけれど2)

11月16日に東京の<ビッグサイト>で恒例の<ジャパンホームショー>を
視察する機会があり、いつもは車で行くところを、新幹線で行く事にしました。
そうです、東京駅の晴れ姿を見るチャンスと思い、新幹線にしたのです。
中央口から出たので、あの<ドーム部分>はありません。
本来、JRきっぷでは、東京方面なら新幹線からの乗り継ぎも同じ切符で行ける
のですが、ここは世故さを捨て(ちょっと考えましたけど)一度外観を見ようと。
外へ出ると、周囲は<東京駅>をバックに写真を撮ったり、眺めまわす人で一杯。
中には外国の方々も居ます。
やはり、観光スポットとしても、また日本の玄関口(実際は空港かも知れませんが)
としての威厳もたっぷり感じる見事な建物です。
正面に見える皇居の森や、それらを守るように両脇にそびえる丸ビルと新丸ビルは
まるで現代の鳥居のようです。
或る雑誌に「歩道にある地下の通気口塔が気になる云々」などのコラムが載っていま
したが、私から言わせれば、贅沢の極み、全く問題になる代物では有りませんでした。
振り返って改めて<東京駅>を眺めると、その両脇にあの<ドーム>が見えます。
ステーションホテルは、まだオープンしていないようで、重厚感ある車寄せは閉じて
いましたが、黒塗りのリムジンが乗付けるシーンが目に浮かびます。
ドームは北と南にそれぞれ同じようにシンメトリックに配置されています。
内部に入ると、やはり見学者がいっぱいで、皆さん上を見上げてぐるぐる廻っている。
こちらは、逆にぶつからないようにしなければならず、上を向いてばかりも居られない
報道では解らなかった事が一つ、ドームの下、キャットウォークと呼ぶ、廻り廊下の
さらに下(地上から5m位?)に目立たない様にではあるが、ネットが張ってあった。
おそらくは、天井付近に飾られた<鷲>のオブジェが万が一にも落ちた場合を想定した
安全策(網)なのだろう。
いかにも日本的な感じがした瞬間です。(美観より安全)
そうした<心使い>をする日本人と、経済優先的<原発対応>を見る時、同じ<日本人>
なのか、と?マークを付けたくなるのは、私だけでしょうか?
さて、<悔しいけれど2>の意味は、最近報道されている<名古屋御園座>の再建問題
の解決策が、建物の高層化に依った、旧来型(20世紀型)の方法論であることです。
<御園座>は、30億円程の債務超過(借金が資産を上回る)状態で経営困難に陥って
いるそうですが、それを打開する方法として、高層ビルを建て、テナント収入や分譲マンションなどの収入で、借入を減らし安定経営する構想のようです。
しかし、ビル建設費用と、テナントノウハウを持たない素人経営、分譲マンションに至っては、業者丸投げに頼らざるを得ない、全く他力本願のような再建案では、<絵に描いた
餅>になりかねません。
なにより、<御園座>と言う看板、かつて<芸どころ名古屋>と謳われ、名古屋踊り
や、ド真ん中祭りなど、これからも<文化の発信地>としてがんばろうとするなら、
その中心的役割を担うのは、<御園座>ではないだろうか。
<御園座>の名前から連想するのは歴史であり、文化の香りであり、名古屋文化の顔
といっても過言ではないように思います。
名古屋城のように<公的資金>は使えないかもしれませんが、どんなコンサルティング
会社が付いて<高層ビル化>を薦めているのか。
もしも、本当にビルテナントを集める自信があるなら、東京駅のような<空中権>を廻り
のビルオーナーに売って債務を返済し、あくまで<御園座の名にふさわしい>建物を設計
グッズ関連や、売店、飲食テナントなど、確実に入居と収入が見込める事業だけに特化。
名古屋の新名所になるだけでなく、100年、200年の歴史を刻める建物を期待したい。
東京の<歌舞伎座>は近代的ビルになってしまった。
京都の<歌舞伎座>は、今でも歴史的建物のままだ。
歌舞伎を見るなら<京都>で見たいのは、私だけだろうか。
古いから良い、とは言わないけれど、もし今、東京の歌舞伎座を設計するなら、おそらく
<東京駅の考え方>が影響しただろう、と残念に思う。
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by kzhome | 2012-11-23 13:42  

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