本当にこれで良いの?

平成25年、花粉症の上に寒暖アレルギーの私にとって、今年ほど苦しんだ年は珍しいです。
本来、杉花粉のみの花粉症症状も、やれ<黄砂>だ<PM2.5>だ<寒暖差>だと、次から次へ襲ってくる鼻攻撃に、私の繊細な鼻腔は涙を流していました。
ブログを書く気分にもなれず、一体何時まで続くのだろう、と途方にくれていました。
先週になって気温が急上昇、とうとう真夏日(30°以上)になった途端、嘘のように楽になりました。
さて、愚痴はこれぐらいにして、今日の本題。
まずはサッシ業界のお話。
国民の皆さんにひた隠しにしているサッシ業界の怖い話を一つ。
皆さんはサッシに<防火認定品>と言う物があることをご存じでしょうか?
<防火認定>とは、国土交通省が認めた<防火及び準防火地域に使用しても良い製品>の事です。
<防火地域>とは、行政が決める<特に延焼を防ぐ必要のある場所>です。
例えば<準防火地域>、名古屋市の住宅地などは、ほぼ全域がこれに当たります。
知多半島でも半田市の中心地、名鉄とJRの線路沿いが概ねこれに該当します。
半田市の場合、その他の地域で住宅地は<22条地域>と言って、若干緩い防火基準になっています。
その<防火認定>を取っていたはずのアルミサッシが、実は<虚偽>だったのです。
本来ならマスコミやメディアが取り上げ、大問題になっても良いはずのこの話。
発生から3年近く経っても、一向に騒がれる様子がありません。
では、どんな話か?
アルミサッシの業界は、アルミ二ゥム製錬を国策として戦後の日本の屋台骨の一つでした。
官僚ともたれ合い、様々な無理を通して本来必要のない<室内建具>までアルミで生産、
結局は、日本人の魂である<手仕事>「指物師」を失ってしまったのです。
まァ、それはともかく、そのもたれ合い業界(日本アルミ工業会は天下りの受け皿)が仕切ってきた<防火認定許可証>が国交省の抜き打ち検査を受けた結果、現在使われているすべてのアルミサッシが<不合格>という、とんでもない事になってしまいました。
この構図は、5年前に不燃材認定を受けていた外装材が性能偽装した事と重なります。アスベストの製造禁止を受けてアスベスト工業会は代替品に苦慮し、偽装したのです。
そのからくりは、<アルミ工業会>が委託されていた耐火試験の実験を、実際に売り出している製品とは全く別の<試験用製品>を造り(つまり偽造)許可を取っていた。
そして、驚くべきことにその後約3年間、<耐火試験>に合格出来る製品を作ることが出来なかった為、従来の<不合格品>を使い続けていることです。
不合格と知りつつ通す<建築確認>、不合格と知りつつ売るメーカー。
そして建築会社(工務店はもとより、ハウスメーカーは全て承知)も同じでしょう。
今、新規のサッシを耐火試験することが出来ない状態だそうです。
全てのサッシメーカーが試験を受ける為、日本に一か所しかない試験場は予約で満杯なのだそうです。喜劇のようですが、日本の悲劇に他なりません。
防火地域で火災があったとして、延焼があったら保険会社はどうするでしょう?
素直に払うか、サッシメーカーに損害賠償を訴えるか、企業同士庇い合いうやむやに?
不燃板の場合は、ハウスメーカーなどは、製造メーカーに損害賠償させて現場対応しましたけど。

ここに面白い実験結果を伝えておきます。
耐火試験に合格しようとガラスも防火ガラスにしてアルミサッシで持ち込んだ結果。
開始僅か3分でガラスは跡形もなく破裂アルミのフレームはぐにゃり、社員はがっくり。
樹脂サッシを試験したところ、800°以上の炎に15分以上耐え、20分耐火に後一歩でガラスが割れたそうです。
22条地域では、サッシの防火認定は必要ありませんが、樹脂サッシがかなりの耐火性を保持していることが、図らずも実証されたのです。

いずれにしても、防火地域に本来必要な性能を持たない家が建っていることは間違いありません。

耐火偽装サッシのお話はここまで。
次は、サイディングのお話。
[PR]

by kzhome | 2013-05-25 08:27  

<< 本当にこれで良いの? つづき 九州にやられた! >>