本当にこれで良いの? つづき

サイディングは、耐火偽装ではありませんが、製品上の欠陥の話です。
5年ほど前まで住宅外装材の90%以上を占める窯業系サイディング(木と粘土を混ぜ熱処理した板)は、厚み<12ミリ>が殆どでした。
海外でもサイディングは使われており、厚みで言えば<9ミリ>などが主流です。
では、何が問題か?
答えは、その使い方にあります。
海外でサイディングを使う場合、多くは下から順番に重ねて張る「ラップサイディング」
という手法が一般的なのです。
下から順番に張る上、重ね代がありますから、間違っても雨漏りすることはありません。
但し、デザイン的には、日本で言う「下見板張り」スタイルに限られてしまいます。
張り手間も掛かるし、好みが限られる為考え出されたのが、日本流サイディング。
サイディングの板を僅かな「実」(さね)と呼ぶ構造にして繋ぎ合わせ、凹凸無しに張る事にしたのです。
そうする事で、表面をタイル状にしたり、石目柄にしたり、様々な模様が可能になった。
ところが、木質繊維が含まれていたり、熱処理が甘かったりするのか、張り終わった後から変形する事例が続出。
縦張りならまだしも、横張り(横に目地が来る張り方)で変形すると、たちまち水漏れが起きて、壁の内側に雨水が流れ込んでしまうのです。
目地の隙間を<コーキング>と呼ぶ「シリコン樹脂」を充填するのですが、シリコンの耐用年数は、室内では10年以上持っても、屋外、特に紫外線に当たると3年程度でヒビ割れてしまいます。
壁のつなぎ目のヒビなどよく見ないと判りませんから、漏水していても気が付きません。
室内が何となくかび臭くなってきた時は、すでに構造材や断熱材も腐っている状態です。
30年ぐらい前から木造住宅の外装材としてほぼ独占的な地位をしめていた<サイディング>は、実は耐用年数3年以内の欠陥商品だったのです。
私も自宅を含め初期の家づくりは、<サイディング>でした。
15年ほど前、この問題に気付きそれ以降ラップスタイル(下見板張り)か縦張りしか採用しなかったのですが、縦張りにも問題が発生(目地が大きく開いてしまう)。
サイディングは使わなくなりました。
サイディングを使うと簡単に<防火認定>が取れるし、工期も材料費も節約出来る。
ローコスト住宅には、必須と言って良いほどの建材だった。
しかし、僅か3年で雨漏れの危険性があり、10年以上外壁の塗装をしなければ必ずと言って良いほど問題が出る材料を30年間売り続けてきたのです。
そして、驚くべきはその事実を一切公表することなく、5年前に突然、<ある学者>が「日本の外壁材は重みが足りない」とのたまって、もっと厚くするよう提案。
これを受けた形で???各製造メーカーは一斉に12ミリを止め、14ミリ、16ミリに規格を変更しました。(もちろん価格も上がりました)
未だかつて、学者の一言で製造規格を一斉に変えた物など日本には存在しません。
そうです。日本初の大事件でした
しかし、この場合もマスコミもメディアも一切騒がず、国民には何も伝えられないまま
新築住宅の外壁規格が変わったのです。
どうやら、12ミリでいくら工夫しても、変形を止められず、14ミリなら何とかなると確証を得たので、秘密裡に12ミリを止め、14ミリにする必要に迫られたメーカーが<一芝居打った>と勘繰るのは私だけでしょうか?
<製品に欠陥が有る>となったら、過去30年分の外壁の補償をしなければならなくなり、倒産は必至、ハウスメーカーも保険会社も危うくなる話です。
あまりに事態が大きすぎると騒げない、いい例?でしょうか。

サッシと言い、サイディングと言い、内需型の業者は世界の目に晒されない為か、<好き放題にやっている>としか思えません。
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by kzhome | 2013-05-30 09:49  

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