長期優良住宅って本当の姿は?

先回のブログで官僚と大企業の癒着ぶりを書き、思い当る事がもう一つあった。
5年前の福田首相の時に急に持ち上がったのが、日本の住宅の短命問題に対する
 政府の政策として、<長期優良住宅制度>だ。
 その名前を最初聞いた時は、ようやく日本もそこに気が付いて、少しはまともな家ができるかな。
 なんて、暢気な感想を持った私がいた。
 ところが、その制度の中身を見て驚いた。
 <家の長寿命化>には<メンテナンスと定期点検>を前面に出して、本質的な家の
構造や、性能は現行のままなのだ。
 日本の家の短命化は戦後の家の事で、特にハウスメーカーが作っているような新建材で固めた、シックハウスそのものだったはずだ。
 戦前に造られた家は、建材にも恵まれたかもしれないが、手直しをすればまだまだ住み続ける事が可能な建物が多かったが、戦後、特にハウスメーカーで作られた家は、間仕切りの変更も出来ず、仮に出来ても根本的な傷み方でリフォーム不能が現実だ。
 その事実を何とか隠そうと、国のお墨付きと補助金を取り付けて、まるで車を買わせるように、車検制度ならぬ<長期優良住宅メンテナンス記録>として、購入したハウスメーカーに点検させ、<ユーザーを囲い込もう>と言うのが実態である。
補助金が出る物件は、メーカーは値引きをしないので、いくら高い建材資材でも顧客は購入するしかない。施主支給など絶対にできない。
 正に官民一体になった囲い込み商法に引っかかったようなものだ。
 <長期優良住宅>と言うと何か特別な基準とか工法が使われているように錯覚させるが、断熱基準は時代遅れ(欧米基準の20年は遅れている、中国にも)の性能で、耐震性能に至っては、震度6弱で被害が予想される耐震等級2でクリアーする有様。
 台風被害の多い知多半島では考えられないような棟換気や、時代遅れの通気工法を金科玉条のようにうたっている。
 これで、50年持つ家が出来るのかしら?
 まして、10年ごとに点検を受け、メンテナンスと称して高額な費用を積み立てるように義務付け、そのお金を囲い込むとは、よく考えた者である。
[PR]

by kzhome | 2013-07-04 09:25  

<< ドイツのサッシ 位相のずれ 続き >>