山を考える。


住宅用木材を国産材に!としばらく前から国が言い出した。
木材利用ポイントや、地産地消の推奨もその一環です。
工務店に補助金までつけてキャンペーンし、そこへこの消費税駆け込み騒ぎ。
少し前まで国産材市場占有率は20%も切って18%まで落ち込んでいたのが、
昨年は22%まで上昇。
そこでどんなことになったか?
価格も急上昇、何と2年前の2倍近くの物も有ったり、お金を出しても買えなかったり。
山林業者は喜んだでしょうか?
残念ながら、お金は中間業者で消えて、山林、林業者へは届かなかったのです。
そこで新たな問題が判明します。
これ以上の生産力が無くなっていたのです。
戦後すぐに不足した木材を海外から輸入し、国産材の市場を奪ってきました。
30年以上そのような時代が続いたため、山林は後継者を失い、国土の68%が森林で、その62%が建築用資源の杉や桧が有るにも関わらず、それを育て市場に出す労働力を失っていたのです。
<育てる>と書きましたが、杉や桧は自然林には成り難く、人の手入れが必要だそうです。
健全な杉桧の林を育てるには700ヘクタール(20万坪)に毎日20人の職人さんたちが必要だそうです。
頑張っている業者ですら2人(10分の1)が確保されているのが現状です。
30年の空白はあまりにも大きく、また、一本の木が成長するには最低でも数十年の単位が必要なため、にわかに需要が沸いたからと言って、「おいそれ」と出荷出来ないのです。
農林水産業と一口に言われますが、とりわけ林業は100年単位の構想を持たなくてはいけないようです。
森林資源は、化石資源の無い日本にとって、水資源と並び最重要資源と言えます。
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by kzhome | 2014-05-21 16:01  

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