鮎小屋が懐かしい

商売は難しいものだなあ、と感じる事が有りました。

私には、年に1度、無性に鮎が食べたくなる時があります。

こんな気持ちになるのも、元々は川魚が得意ではないはずの私に鮎のおいしさを味あわせてくれた方が富山県の高岡市で家具屋さんを経営しているSさんでした。

Sさんとは、その後ショウルームのキッチンやモデルハウスのキッチンなどをご購入頂き、
北米にもご一緒させて頂きました。

そのファーストコンタクトの折りに案内してもらったのが、今回の話題の舞台「川金」です。
本来「川金」は温泉旅館で荘川温泉郷の中に有ります。

しかしながら、一般に「鮎小屋」が有名で、温泉旅館としてより、鮎を目の前の炭火で焼く
店は遠く関西や関東からも人を呼んでいました。

建物は、本館の旅館とは別棟に建てられ、木造の東屋風な造り。

手洗いも外で、鮎の塩焼きは、まるで通路のような場所で大きな釜土を利用した素朴な感じ。

焼き手は、頬まで赤くして滝の汗をかきながら一本一本丁寧に串刺ししながら焼いていました。

囲炉裏造りのテーブルが5卓しかなく、4人掛けと6人掛け、合わせて25人位しか入れない事もあり、夏の盛りから秋にかけての子持ち鮎、落ちアユの最盛期には、お昼は11時から営業なのですが、10時半には行列が出来、11時開店には何十人もの列が出来ていました。

昼すぎても列は増えるばかり、12時過ぎに行けば、食事出来る頃は3時過ぎ、お店の休憩時間が3時から5時なのですが、並んでいる人を捌ける頃には4時が過ぎている程でした。

焼きたての鮎が美味しいのは勿論ですが、「大門そうめん」や「清流豆腐」が絶品、すっかりファンになった私も遠方のため、年に一回程度行くのですが、12時過ぎに着いて待ち時間を聞くと2時間とか3時ぎりぎりとかなってしまい、その間に日帰り温泉に浸かったりしました。(それでも時間が余る)

漸くありつけた鮎小屋には真夏にも拘らずエアコンは無く、窓を全開にして蝉時雨の中で食べます。

外は暑いのですが、老舗旅館の庭ならではの松やケヤキ、楠の大木の木陰のお蔭(洒落?)

で、以外にも涼しい。並んでいた時かいた汗がゆっくり引いていくのが解る。

素朴な囲炉裏のテーブルの淵に置かれる料理と、頼んだ鮎の串刺しを豪快に灰に突き刺して置いていく店員さん。
体長15センチほどのやや小ぶりの鮎が、あっという間に10本、15本と口の中に入ってしまいます。

ほろ苦い「うるか」を箸で摘み、キンキンに冷えた生ビールをのどに流し込む。クー!

しかしこの「鮎小屋」、今はもう有りません。
2年前、久々に訪れたそれは、駐車場になっていて、その横に近代的な鉄骨建築のお店が!



次回に続く…
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by kzhome | 2014-09-10 17:02  

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