鮎小屋が懐かしい part2

その店は名称も「鮎の庄」と改められ、大きなはめ殺しのガラスが特徴的な、お洒落なお店でした。

外回りには小振りな樹木を茂らせ、都会的な雰囲気が漂っています。

中に入ると、風除室が有り、冷暖房の効き具合は想像できます。

残暑でしたが、入れはひんやりして、とても快適です。

入口近くに鮎を焼いている釜土が垣間見えますが、空調が効いて、快適そうに焼いています。

その奥、窓際には間仕切られた個室が二つ、その先にゆったり6人が座れる大きなテーブル席が4、中央にワゴンやプランターが置けるスペースを隔てて同じく6人掛けのテーブルが3、パーテーション越しに宿泊客用(?)の席が相当数あるようです(見てはいませんが)。

到着したのが5時20分、以前の「鮎小屋」なら、当然のごとく行列が出来、何番目かの署名になるはずが、スムーズに着席、頼んでもなかなか出てこないはずの塩焼きも間髪入れずと言えば些かオーバーですが、5分と待たずに出てきました。

生ビールを頼んだのですが、ひんやりした店内では、最初の一杯で体が冷えてしまい、日本酒に切り替えることに。

冷奴も素麺も依然と変わらず美味しいのですが、あの暑さの中で頂く味が最高だったので、お酒も一本で充足してしまいました。


かつて、名古屋市内の行列が出来る串揚げ店として有名なお店を移転、新装開店させた時、元の店はカウンターのみの10席だけ、僅か10坪。

新店は、40坪の広さになることで、カウンター席だけでも25席、それでも半分位のスペースが残っていました。

確かに以前のお店は、カウンターに座った後ろにぎっしりと待ち客が並んで、奥の席から帰ろうものなら、人をかき分けながら、の有様でした。

人の心理は微妙なもので、行列が出来るほど流行っていれば、なお食べたくなるもの。

簡単に座れると、何となく価値が下がったような気になる。

そこで、オーナーが望むテーブル席をファミリー用の一室のみとし、後ろに立たれる圧迫感を避ける為にウエイティングコーナーを設けたのです。

12年経ちますが、今もその店は繁盛しているようです。(テナントとして入ったビルを買い取ってしまったそうです)


オーナーの気持ちとしては、お客様を待たせる事への気使いや、暑さに苦しむ従業員への思いやりでもあり、客席の数も「あれだけ並んで頂いたのだから」と2倍、3倍にしたくなるもの。

すると、確かに行列は無くなります。

ところが、客側にしてみると、行列を覚悟して遠路到着してみると、あっさり座れてしまう。
何か物足らなさを感じるのは、わたしだけだろうか?
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by kzhome | 2014-09-12 12:48  

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