住宅生産性研究会 研修ツアー

 時空の庭見学、デザインワークショップ
 かねて、気になっていた研修ツアーに参加してきました。
東京に集合し、埼玉の分譲住宅のモデル地区を見に行く行程。朝早いので、前日の夜に移動しました。
 夜、東京駅に着くと、駅の周辺は工事中、予約したホテルの出口、八重洲北口が何処だかわからない。同行の成田氏が結構なれているようで、あまり迷わずにすみましたが、東京は地方から来た人に優しくないと思う。駅から、1キロぐらいで目的のホテルを発見、真新しい花崗岩がふんだんに使われたエントランス、なんか冷たい感じ。
 ホテルの一階は居酒屋になっていて、新幹線で小宴会をしてきたはずが、ついつい出かけることに。明日の朝、雨にならないことを願って、乾杯。
 翌朝、願い方が中途半端だったのか、小雨模様。朝マックならぬ、朝そばを食べ、朝スタバをして集合場所の八重洲南口バスターミナルへ。
 途中、奇妙な光景を見た。
ビルとビルの谷間にある緑地のベンチに、通勤中と思われる男女数十名が、一斉にタバコを吸っているのだ。おそらく、社内が禁煙、もちろん咥えタバコも禁止のため、このような場所に自然に集まったのだろう。
 さて、バスを発見し、早速乗り込む。定刻をやや過ぎ、出発となった。都心は以外と混雑もなく、スムースに郊外へ。出発が遅れたにも関わらず、目的地の『時空の庭グランシア』に予定より早く到着。(AM11:00ごろ)
 それまで見慣れた日本の都市の郊外が一変、北米の分譲住宅地を見ているようです。e0120059_18163848.jpg
電柱の地中埋設化はもちろん、建物の外観のデザイン、道路をわざと曲げているあたり、360戸の大型プロジェクトと言えども、いままで私の記憶にない(日本では)素敵な雰囲気をだしていました。
 幹線道路に面する土地は、スーパーマーケットなど、ショッピングゾーンになっていて、騒音対策にもなっている。とにかく、幹線沿いなのに、団地内が静かなのだ。
 公園や公民館なども同じ建物やランドスケープ(景観設計)でつながりがあり、美しい印象です。e0120059_1816962.jpg
建物の規模や一戸辺りの土地面積は、東京から1時間半程度と便利なこともあり、やや小ぶりな感じもしますが、3人ないし4人家族なら充分かもしれません。
 ちなみに、土地が約40坪、建物30坪で、価格は3,500万から4,200万円。すぐ隣の分譲住宅より500万から1,000万円高いそうですが、計画を上回る売れ行きだそうです。
 見学の後、販売事務所を借りて、デザインのワークショップと講習になりました。
北は、秋田から南は九州、長崎まで日本の各地から16社、30人の人々が作品を持ち寄り、4時間懸けて行われました。
 いやー、なかなかがんばっているなあ…、と感じつつ、一方で、ほんとに日本の住宅は、デザインの基本がないとも。大学の教授をしている方も参加されていたが、参加者のレベルに合わせたのか、とても価値ある住宅とは思えない。
 私どもの番が来たので、5年前の作品(白山の家)を提示、どんな指摘や批評を頂けるか、と期待したのですが、残念、「よく出来ていて、特に手を加えるところはありません」だって。更に、「皆さんの前に出すので、出来の良い作品を持ってこられたのでは」などと言われては、ちょっと当てが外れた感。
 しかし、講師をして頂いた渋谷氏は、横浜の『マークスプリングス』(複合分譲住宅)は最も進んだ分譲住宅地をデザインされた方です。デザインの本質を理解し、その歴史、背景、文化から説明されると説得力を持っています。
 彼は、住宅のデザインは、その国と民族の文化であり、世界中のデザインは、ギリシャ文化のヘレニズムとキリスト教文化のヘブライズム(合理主義、狩猟、戦い、競争主義と、救いや癒しの農耕、土着主義)に起因する。日本の平等院や、寺院建築、武家屋敷などもそれらの影響を受けているそうです。デザインを原点から考えるいいきっかけになりました。
 やや疲労感を持って帰りの新幹線に乗りました。
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by kzhome | 2007-05-29 20:01 | 社長の日記  

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