カテゴリ:社長の日記( 57 )

 

iPS細胞でノーベル賞(山中教授のお話を伺って)

先日、ノーベル賞を受賞された山中教授の番組がありました。
化学は苦手な私ですが、彼の話に興味があり、伺っていると、なぜか
光ファイバーの西嶋潤一氏やコンピュータソフトの<TORON>を
開発した坂村健氏を思い出してしまいました。

3人の方には、全く日本人らしい共通点があるのです。


ほとんど、援助らしい援助もなく、独自の信念で廻りを引きつけ成果に
結びつけた。


私利、私欲が無く、あくまで社会の発展や人々の幸福(救い)が目的。

他にも有りそうですが、気が付いたところです。

中山教授は、「今回の賞は、私が貰ったと言うよりは、日本が受賞した」
と言い、更に「受賞したことは、励みにはなるが、研究は途に就いたばかり
でこれからが本番、一刻も早く患者の皆さんへ届ける薬や技術を生み出し
ていくことが、私の使命だと感じている」(多少記憶違いは勘弁下さい)
とおっしゃいました。

政治家と違い、詭弁や方便は無かったように思います。

誠にすばらしい人が<ノーベル賞>を受賞されました。
が、彼と同時にイギリスの科学者ガードン博士も受賞しました。
ガードン博士は、今から50年も前に山中教授の基礎になる、カエルの
腸から細胞を初期化して、クローンカエルを造った人です。
確かに、細胞の初期化を世界で初めて実証した人ですから、彼の実験が
なければ、山中教授の研究はなかったかもしれません。
しかし、50年間誰も追証出来なくて、偶然の産物のような評価でした。
そこに眼を付け、人体の皮膚から細胞の初期化を成功させたのは、圧巻です。

ゴードン博士の受賞にケチを付ける気は、毛頭ありませんが、ノーベル財団
には、一言文句を言いたい気分です。

2009年、チャールズ カオ香港大学長が、「光ファイバーの大容量通信の
可能性」を予測した論文で受賞したが、彼の論文の20年以上前1964年に
日本の東北大学教授<西嶋潤一氏>は、光ファイバーの原理を突き止め、当時
の特許庁に出願申請するも、20数回返され、結局黙殺されてしまった。
(私のブログ、<節電の夏>に詳しく書きました)
もし、特許が取れていれば、確実にノーベル賞の対象だったはずだが、特許庁
の執拗な<ブロック>に合い、公になることが無かっただけだ。

西嶋教授は、確信を持って申請したのだが、受け入れられなかった。
その事実を公にしたくない我が国の特許庁関連(経済産業省)は、彼を推薦すら
出来ない後ろめたさを持っている。(特許庁は文部科学省が持つか、独立させる
ことが必要だ)
つまり、「無欲の大学教授ごときが、大事な儲け口(光ファイバー)の特許など、
取らせるわけにはいかない」とする大企業と官庁が職権の乱用をしたことだ。

また、坂村健東大教授が開発した<TORON>と呼ばれるコンピュータソフト
は、現在のパソコン標準規格の<ウィンドゥズ>に比べ、はるかに優れた代物だ。
これも、1984年にマイクロソフト社に先駆けて開発されながら、坂村氏(
当時は東大講師)の、「万人に利用してもらうには、ソフト料は無料が良い」の
考えで、もし、これが実現していたなら、爆発的な普及と低コストのパソコンが
可能になったはずだ。

また、こんな愚痴がでてしまいましたが、まるで「判で押したような」研究者の
皆さんのお話には、心が洗われるようです。(文章を書きながら涙が出てきます)

iPS細胞の製法特許をいち早く京大の知財としたそうですが、そこにも山中氏
の先見性が見えて、頼もしく思いました。

つまり、製薬会社や海外の研究所に先んじられてしまうと、高額な特許料がネック
になって、薬品や治療法が進まなくなってしまうことを消した訳です。

こうした思考回路を持てる<日本人>を私たちは誇りに思っていいですね。
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by kzhome | 2012-10-29 15:55 | 社長の日記  

良い物観ました(悔しいけれど)

東京駅(丸の内駅舎)がグランドオープンしましたね。
私は、正直旧東京駅に思い出はありませんし、「ずいぶん永い間工事やってるな」ぐらいしか関心はありませんでした。

改めて明治から大正、昭和の初期までの日本の建築(いわゆるレトロ建築)って良いな、と思いました。
今回のJR東日本のチャレンジの素晴らしさは、70年前に失われた建物を<当時のまま>復元しようとしたことです。(免振装置をプラスしました!)一般に言われる建物の坪単価を考えれば、今回の建築費の<500億円>は超高層ビルが2本ぐらい出来ますから(JR東海の名古屋ツインビルは350億円、容積比で計算すれば10倍以上でしょう。
逆から言えば、通常のビルの10倍の坪単価となります。
しかし、その建物の価値は<それ以上>と判断した訳です。
なぜなら、今更、東京駅が超高層化されても何も感じませんが、70年前の姿で蘇り尚且つ、最新の耐震技術が支えていることは、100年先にも残せる社会資産となったのです。
もし、超高層ビルを建てたなら、100年後は間違いなく別の建物が建っているでしょう。
これと対照的な話が、大名古屋ビルディングです。
こちらは、戦後20年近く経って建てられました。(1962年)
確かに50年の歴史はそれなりに人々の琴線に触れる物があったようですが、老朽化が進んだ建物を「復旧して使い続けよう」と考えた人はいませんでした。
ビルのオーナーは日本一の大家(三菱地所>ですから、それなりにお金を掛けた建物です。
エレベーター廻りの大理石は、昨今では入手困難な代物でしたし、外壁は当時モダンと言われた大きなアールが架かった造りです。
けして安物の造りではないことは、建築を知らなくとも感じるでしょう。
では、なぜ東京駅は復元され、大名古屋ビル(略称)は取り壊される運命か?
これこそ、K’z Homeが長年訴えてきた<答>です。
東京駅は、100年後にも残したい建物で、大名古屋ビルは寿命が来たら新しい物に変わっていくしかない建物だったのです。
東京駅を設計した辰野金吾(東大工学部の祖)は、明治政府に雇われて来日し、鹿鳴館等、日本の各地に名建築を残したジョサイアコンドルに師事し西洋建築の基礎を学んだ人です。
もちろん、<駅>という特殊性もあるのですが、<ゴシックリバイバル>の典型として美しい建物と思います。
工事費の捻出方法も、自己資金でなく<空間価値>を売って作ったことはとても意味があるように思います。
言い忘れました。
コンドルは、東京大学建築学部の前身、東京工科大学校の講師を辞職した後も日本に住み続け、大名古屋ビルのオーナーで三菱の創始者岩崎家を顧客として住宅や別荘、そして三菱1号館~3号館を設計しています。(現存する1号館はそのレプリカ)最初に東京駅は高層ビルの坪単価の10倍掛ったと言いましたが、今回の耐震化(免振)によって、500年でも存続可能と思います。
もし、高層ビルを建てていたら50年ごとの建て替えで、10回も取り替え引き替えすることになるでしょう。
結局、経済的でもなく、資源の浪費と環境への負荷を増やしたことでしょう。
また一つ、東京に自慢が出来てしまった気がします。(悪いわけではありませんが)
大名古屋ビルの後は高層ビルだそうです。
名古屋の玄関、駅を出たら最初に眼に付く建物ですから、味気ない物にならない事を願うばかりです。

名古屋城の本丸復元と天守閣の木造化(今はコンクリート)をする構想がありますが、こちらは税金で賄おうとして苦戦しています。
確かに、空襲で焼けた天守閣が再建時に木造ではなく、コンクリートでしてしまったことは残念ですが、今ある建物を解体して木造にするには、大変な費用が見込まれ、税金を充てにしたら減税どころか、増税しなければいけないでしょう。
東京駅は公益施設ですが、民営化されたJR東日本の経営によって成り立っています。
従来の経済感覚なら超高層ビルを建ててテナント料で儲け、利益化するでしょう。
JR東海の名古屋駅がまさにその典型です。
500億円という途方もない工事費を<空間を売る>というウルトラ級のアイデアで捻出した東京駅は、経営的にも<優れた費用対効果>と言えます。
一方、名古屋城は名古屋市の所有で、仮に空間売買が可能だったとしても、城の廻りに高層ビルが乱立したら肝心なお城が見えなくなってしまいます。
まして、名古屋城近辺にそれほどオフィス需要やホテル需要が有るとも思えません。

こうした悩みは、名古屋に限ったことではありません。
東京意外の地方都市では、残したい建物やもっと価値ある建物にしたいと思っても、資金的な問題に行き詰ってしまうのです。
同じ方法はとれませんが、アイデアで救うしかありません。
そして、<文化を感じる建物を残すことは、私たちのこころを豊かにしてくれる事>に気が付いてほしいものです。
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by kzhome | 2012-10-05 08:30 | 社長の日記  

9月11日のブログのつづき

今、日本は経済の後退に苦しみ、将来の自分に希望が持てなくなっています。(報道では)
でもそれは、今までの<加工貿易立国論>に立っての話ではないでしょうか?
たとえば、よく言われる「天然資源の無い我が国」のフレーズ、本当でしょうか?
私たち、建築分野に携わる人間から見ると、木材資源は無尽蔵(年間森林成長量は年間木材使用量とほぼ同じ)であり、正しく使えば(育林、伐採)1億2千万人の民が余裕をもって使用し続ける事が出来る。
逆に、30年で建て替えていた過去の浪費から60年、100年とサイクルを長めれば、余った分を輸出することも可能だろうし、日本の政府は、そこで造られる酸素(O2 )を計算に入れているのだろうか?
おそらくは、排出するCO2ばかりに気を取られて、日本が持っている酸素供給力を計算し忘れている。(針葉樹だけでも1億㎥の木材が育っている)
国土の7割を山で覆われた島国日本は、その特異な地形により、年間降雨量が半端ではありません。(だからこそ水害も多いが)
つまり、たしかに平面的国土面積は37万㎡なのですが、それを立体で捉えると、およそ1.5倍に膨らみます。
これは、測量を生業にしている方なら常識的事実です。
むやみに山を削らず、有るがママの地形で土地の広さを測れば確実に平面より広くなるのです。
そこに雨が降り、川が流れ土地を潤すのです。
現代の都市は、雨を集めそのまま海へ流すだけです。
雨は、海の水が蒸発して真水となって降って来たものです。
砂漠地帯では、真水は天然では手に入りません。(だから石油を与えたのでしょうか?)
そのため、巨額を掛けて淡水化プラントを作っています。
日本の技術が生きているそうですが、(逆浸透膜フィルターの生産)彼らは、天然資源の枯渇に不安を抱えながら他国の技術に頼っているのが実情でしょう。
私たちが利用している水道水は、殆どが<川>から出水し、浄化システムで消毒した後に使われています。
時々、渇水のニュースもありますが、これは私たちが<水>の希少性に気付かず、常日頃当たり前に使っているからです。
降った雨を貯めもせず、側溝に流してそのまま海へ。
普段は、気にもしない雨が、少し多く降ると災害になり、降らなければ渇水騒ぎ、まるで1000年、2000年前と同じ暮らしぶりに見えます。(言い過ぎでしょうか?)
人間が生きていく上で欠く事の出来ない空気(酸素)と水を私たち日本人は、当たり前のように手にしているのです。
日本の国際競争力を落としている理由の一つに、食の自給率があります。
かつて、エンゲル係数が豊かさを決める、と言われましたが、外国から食材や食品を輸入している国は、所得の高い内はいいのですが、低くなれば買えなくなるのです。
約40%と言われる自給率、中身は小麦とトウモロコシ、大豆などが大半です。
小麦は現在の日本人の主食となりつつあるパンの原料として、米の消費量を上回り、
トウモロコシは、家畜の飼料や食品の添加物(水飴の原料)に、大豆は、醤油や味噌、豆腐などの加工食品として使われていますが、現在の耕作放棄地と、最新の農業技術を駆使すれば、60%以上にすることにそれほど時間は掛らないでしょう。
いや、掛けてはいけないはずです。

現代の人類が手にして欠かせなくなった物に<電気>があります。
化石燃料の大半は、それを手にするために使われています。
日本の海岸線の長さは、米国のそれとほぼ同じだそうです。
つまり、その長さに比例した200海里(370km)の領有権が存在する訳で、その内側の資源や波が持っている運動エネルギーを発電に利用出来る。
地震が多発する日本では、原子力発電所のような設備は危険すぎるのですが、裏返しにマグマが地殻に在り、温泉が豊富に出るのはそのためです。
そこにある地熱は、火山国(地震国)日本に与えられた自然の恵みです。
地熱発電と言えば、既得権者が直ぐ反対に廻るが、海の底であれば誰も反対出来ない。
鹿児島県の錦江湾海底には熱帯鉱床があり、世界有数の金の埋蔵が確認されていますが、
もっと面白いのは、高温が湧き出ていることで、海中に発電タービンを建設すれば、金を掘り出しながら発電所を造る、一石二丁のアイデアです。

「そんな夢みたいなこと」なんて言葉が聞こえてきそうですが、夢を夢で終わらせない、途方もない発想が日本を蘇らせ、未来を拓くものです。

かつて、太平洋戦争に敗北し、日本中の都市を戦火で焼かれ、300万人の若く未来のある人々を失い、殆ど全ての社会インフラも無くしてしまった日本人が、その僅か19年後に東京オリンピックを開催し、その前に東海道新幹線を造ったことは、世界を驚愕させました。
当時の世界で一番早い鉄道はせいぜい200km/h、実用速度は120km/hほどでしたから、営業運転210km/hは、常識外な速度といえます。
それを、敗戦から12年後には計画から実施に移していました。
もともと戦前の1930年代に東京から博多、朝鮮半島を経由して中国大陸の大連、北京、
上海までの弾丸列車構想があったそうですが、(これもその当時の技術力からするとずいぶん飛躍した発想ですが)速度の設定は120kmだったようです。
敗戦後、GHQから航空機の開発を禁止され、行き場を失った技術者がここに居場所を見つけたとばかり、それまでの<列車=機関車>の発想から<航空機を地上に走らせる>発想が、夢の実現につながったのです。
当時の日本は、貿易赤字国で対外債務国でしたから、とても自己資金(税金、国家予算)で造ることも出来ませんでした。(現在は世界第2の債権国、対外純資産は第1位)
なんと、世界銀行から借金をして建設したのです。(現在は世銀への拠出高2位)

アップルの創業者スティーブジョブズ氏(故人)は大変な日本好きだったそうですが、
(御忍びで家族と一緒に何回も訪日している)かれの遺言とも言える言葉を日本人こそ肝に銘じるべきでしょう。

 <愚かであれ、貪欲であれ>(ステイフーリッシュ、ステイハングリー)
これを私は、<もっと知り、知恵を出さなければいけない、今に満足してはいけない>
と解釈します。

彼が生み出した<物>は、優しく誰にでも使える途方も無く便利なもの、なのです。

みなさんは、日本の<風呂敷>が海外でとても評判が高いことを御存じでしょうか?
<風呂敷>は、一枚の布なのですが、その使い方は実に多彩で、正直私も使いこなしてなかった事を、後悔しています。
最初の本文に戻りますが、型紙のデザインはまさに<風呂敷>の柄として使われます。
日本にも贈り物の風習(中元、歳暮)がありますが、海外にも当然プレゼントとして広く一般な習慣です。
でも海外では、派手なラッピングをいきなり破いて棄てるシーンがあるように、包み紙は、手渡すまでの命です。
<風呂敷>は、場合によってはその場で持ち帰り、時にはそれごと贈ることも出来ます。
かつてケニア?の女性が「モッタイナイの精神が<風呂敷>にある」と言っていましたが、
<風呂敷>の多様性に気付くと同時に、その図柄こそ充分<意匠特許>に相当するのでは?と考えます 。                               
今回は、取り留めもない話になりましたが、最近の政治家や経済界の人々があまりに眼先の事ばかりを発言して、50年先、100年先が見えなくなったので、100年住宅提唱者として、犬の遠吠えどころか、カエルの鳴き声にもなりませんが、一言(長ーい)言いたくて。
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by kzhome | 2012-09-30 09:12 | 社長の日記  

平成24年9月11日

今朝の中日新聞に、江戸時代の染色用型紙の記事が載っていました。
1880年~1910年にかけて、江戸時代からある染色用型紙が、大量にヨーロッパへ流出したことが、日本女子大の教授たちの調べで判った、との記事です。
この時期は、ヨーロッパにアールヌーボーやアーツ&クラフツの創生と重なり、あの有名なエミール‐ガレやウイリアム‐モリスは、明らかにこの染色用型紙を眼にしたはずです。
浮世絵が明治時代に欧米に大量に渡った事実は有名ですが、それを見たロートレックやゴッホは、絵に対するインスピレーションと共に、日本と言う国に憧れを抱いたようです。
それにしても、染色用型紙16000点とか、7000点とか、これはイラストの世界では、大変な財産のはずです。(2か国の博物館に所蔵されている)
日本人は、自らの持っている財産価値を知らずに過ごしてしまっているのでは?
以前、京都に若い女性の染色師が頑張っていることをNHKで放送されていました。
彼女の先祖は代々染物師で、何よりの財産は、「先祖が残してくれた1000点を超える型紙だ」と彼女は語っていました。
彼女は、国内だけでなく、海外でも高く評価され(むしろ海外評価の方が高い)今後の活躍が期待される現代アート‐アーティストの一人です。
日本の経済凋落が叫ばれる中、さらに3.11以降、経済指標は悪化を辿っている。
経済の基本だった貿易黒字も、原発の全面停止を想定し、地下資源の高騰を受けて維持が難しくなってきた。
経済評論家や大企業経営者の多くは、日本の将来を危ぶむ声を発している。
その根源は、明治時代から続く「日本には資源が無く、外国から資源を買い、加工して外国に売る」<加工貿易立国>の姿を追っかけているのです。
アメリカは、19世紀後半から20世紀前半には、貿易黒字国でした。
イギリスは、それ以前の産業革命以降、約100年間貿易立国でした。
イギリスは<イギリス病>つまり、世界一の国が陥る目標喪失からくる倦怠感が若者を中心に広がり、世代間格差を生み、家族の対話が途切れ、国力を落としました。
アメリカは、理想を掲げながら、ベトナム戦争や、各地の内戦に介入して、進路を失いながら、戦争が国内経済に欠かせない存在になってしまいました。
アメリカは、20世紀の後半には、今の日本より厳しい状況でした。
かつて、鉄鋼王カーネギーが「鉄は国家なり」と豪語したアメリカの鉄鋼業界は、日本の製鉄会社にとって代わられ、家庭用TVを生み出した家電業界は、ことごとく日本のメーカーに駆逐されてしまい、1970年代には、米国製のTVは無くなってしまうのです。
しかし、その時すでにIBMがコンピュータを製品化、20世紀後半のコンピュータ時代の幕開けを告げていました。あっと言う間に世界一の企業になります。
その巨大企業IBMも一学生たちが考えたPC(パーソナルコンピュータ)MACによって市場を持って行かれます。
さらには、コンピュータを動かすソフト会社(マイクロソフト)にその場(世界一企業)
を譲ります。
ところが処が、MACを生んだアップル社が開発した携帯型コンピュータに電話機能を持たせたアイフォンやアイパッドが世界中に広がり、世界一企業になるのです。
一つの産業が衰退しても、次に繫がる新たな産業を生み続ける、それがアメリカです。
イギリスは、産業革命から200年、金融と言う新たな分野を手に入れ、ロンドンの一角に、<シティー>を造り、世界中の金を集めることを実現しました。
保険や銀行の概念は、元々イギリスから始まったのですから当たり前かもしれません。
二つの国が持っている特性を具現化した結果と言えそうです。
では、日本はどうか?
私の考えは、「日本人らしく」です。
「なんだって」と言った声が聞こえてきそうですが、<シティー>を造り金融で生きようとするイギリスも、次々生み出す新しい概念を元に産業を生み出すアメリカもそれぞれ「らしい」と言えることです。
<神様>さえ契約を交わす民族や、ルーツを自ら造ろうとする国家国民とは、今更同じ発想を日本人が出来るとは思えません。
それは、江戸時代、270年に渡って鎖国をすることで、日本文化がまるでお酒を熟成発酵させるがごとく、醸し出すことになったのではないか。
その時期に生み出された日本独自の文化は、その後の世界に多大な影響を与え、今なお一切の古びも無く、世界に発信出来る物であること。
例えば、日本の家には何処にでも有る<家紋>は、アメリカには無く、ヨーロッパにも貴族だけに許された特殊な<物>である、という事実。
そんな物が何になるのか?の声が聞こえてきそうですが、デザインは<ソフト>です。
サムスンとアップルの訴訟は、正にこの争いでした。
特許と言えば、とかく難しい<技術や理論の世界>と思われがちですが、アップルは、<形>こそ特許であり、その価値は、「10億ドル以上(8000億円)ある」と裁判所が認めたのです。
新聞の記事は、「型紙は<職人の道具>であり、芸術ではない」と書いていましたが、ここに日本人の<価値知らず>が見て取れました。
かつて明治時代、「浮世絵は版画なので価値が無い」ものとして扱われ、なんと<陶器の包み紙>としてヨーロッパに輸出されました。
ヨーロッパ人は、陶器よりも<浮世絵>に驚いた、と言います。
こんなものを惜しげも無く包み紙にしてしまう連中は、「価値を知らない奴か、もっと優れた物が溢れていて」なのか?と。

つづく
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by kzhome | 2012-09-19 21:31 | 社長の日記  

スマートハウスって何者?

太陽光発電の真実

メガソーラーは日本を救えるか?
今年7月から再生可能エネルギー買い取り制度が発足した。(再生エネルギー法)
太陽光発電の事業者は、向こう20年間42円/1kw/hで売り続けることが出来る。
早速、ソフトバンクやヤマダ電機などが名乗りを上げ、やれメガソーラーや全店に設置するやらの大騒ぎになっている。

しかし、ここには大きな問題点や疑問点がある。

まず、ソーラー発電の実力はどんなものか?と言うと。
ソフトバンクの提唱する20万kwのメガ発電所は、100万kwの原発と比較すると年間発電量は、3%程度にしかならない。
なぜなら、稼働時間が全く違うからであり、24時間365日発電を続けるのに対し、太陽光は、平均稼働率が2.5時間程度とされているからであり、同じ100万kwの発電量を持っていても、実は10分の1程度しか発電出来ないのが実態です。
42円の電力買い取りが採算に合うとして、最終的に個人の電気料金に加算されてくる事は間違いありません。
単純に1000億円を投資したソフトバンクは、年間380億円以上の売電が出来、3年で元が取れる仕組みになっていて、高く買った電力会社はその分を料金に上乗せ出来るのです。
20年ではなんと2800億円の儲けになるのが、ソフトバンクメガソーラーの実態です。
そこには、投資のリスクも無ければ、経費も無い(社員や消耗品が不要)為、絶対に損をしない!(孫正義=不損正義)さすがだ!
ヤマダ電機も同じ穴のムジナと言えそうだ。
300店舗に250kwの太陽光パネルを設置するそうだが、200億円の投資で20年間に400億円の稼ぎになる。年間20億円純益が上がれば、こんなおいしい話は無い。
この利益に電力会社の経費を加えた金額を庶民が負担することになる。
食品ならば食べる為、車なら便利になる為、家なら暮らし良くなる為、お金を払うならば消費と言える。
原発を止める為ならその価格と思えば良いが、原発は必要で、エコな気持ちになる為だけのお粗末な発電量の太陽光を金科玉条のようにかざすのは、庶民を欺く行為で、詐欺に等しいのではないだろうか?

昨年の節電から俄かに注目を集めるようになったスマートハウス。
直訳すれば、「賢い家」となるが、はたしてどうゆう物なのか?検証してみる。
この数年間、20代、30代の人々の住宅嗜好が天然木だったり、自然素材の塗り壁であったりして、ハウスメーカーが得意とする家とは異なった方向に向かっていた。
そこに降って湧いたような大震災から原子力発電所のトラブルによる節電の恐怖。
震災時に太陽光発電をしていた被災者が、停電時でも自家発電により電気を使う事が出来た、などの事例によりソーラーが俄然注目されるようになった。
これは単にメカニックの問題だったのだが、ハウスメーカーには<絶好のチャンス>と捉えられたのだろう。
太陽光発電パネルを屋根に載せて、燃料電池(又は蓄電地)を装備、さらには電気自動車と組み合わせて、安価な(?)深夜電力をまず車に充電して、昼間の住宅の電力として利用しよう、と住宅産業外の企業からも参入してきている。
では、スマートハウスの語源となったのは何か?その元は米国にあった。
日本より一早く電力会社問題(大停電が頻発)が発生したり、巨大エネルギー企業が破綻したり(エンロン)して社会問題化している中、より効率の良いインフラ(社会生活環境)
を模索した結果、スマートグリット(賢い括り)と呼ぶ小規模(100戸から1000戸程度)の住宅地を作り、太陽光発電や風力発電、小規模水力発電などの再生可能エネルギーを利用しながら、限られた戸数にすることで、エネルギーの一元管理をして、余った家の電力を足りない家に供給しあう、地域型電力共有社会を造ることによって、地球温暖化に対応しようとした、オバマ大統領の目玉プロジェクトだった。
それを、日本版にすると、発送電分離に繫がるので、グリットではなくハウスにして一軒、一軒で完結させようとするのが、<スマートハウス>と呼べるのかもしれません。
一見、よく似た話に思えますが、私たち住宅研究者から見ると、似て非なる話です。
まず、米国の<スマートグリット>は、例えば砂漠の真ん中に水を引き(ラスベガスのような)送電線を延々と引っ張るのではなく、近くにソーラーパネルを敷き詰め、(公共施設の屋根とか、駐車場のような)発電した電気は地下ケーブルを使って送電する、利用を一元化したターミナルから各家庭に送られる方式なので、建物の美観や、設備の老朽化にも住宅は影響を受けない。
もちろん、メンテナンスや設備の更新のわずらわしさも共同管理なので、家庭も業者も助かるのだ。
日本の<スマートハウス>を見てみよう。
設備は各家庭が管理し、屋根はソーラーパネルで覆われる。
デザインは無視され、工業的な建物が並ぶことになる。時々入母屋やスパニシュ瓦にソーラーパネルが乗っかっているのを見かけるが、住人の環境意識は尊重するが、建物の美観は悲しいものがある。
設備機器はおよそ寿命が短い、建物に比べて半分以下だろう。
メーカーに依っては20年保証をしているが、殆どは10年保証、それ以後は運が良ければ20年ぐらい持つかな?」ぐらいだ。
つまり、将来かならず交換や修理、メンテナンスがやってくるわけだ。
メンテナンスも戸建て一軒ずつをするのと、100戸、200戸と纏まった設備をするのとでは、まるで効率が違う。メンテナンス契約を結んで、定期的に検査してもらうことも可能だ。
つまり、井戸と上水道、個別浄化槽と下水道設備の違いを思えば良い。
送電が楽な電気はむしろメンテナンスも引き込みも戸々の負担は少なくなるだろう。
確かに太陽光発電を買い取り式で現在の価格(42円)ならば、導入した方は利益を得られる可能性がある。しかし、その制度は初めから破綻した制度で、電力会社は買えば買うほど赤字になる。そこで一般家庭に赤字分を上乗せ請求出来る仕組みになっている。
すると、ソーラーを取り付け出来ない人々(アパート住まい、マンション住まい、屋根の形状や向きが向いてない、等)は、なぜ負担しなければならないのか?
可能だがしない人々に限定するのが本来ではないだろうか?
ソーラーパネルを搭載した倉庫のような住宅が日本中に建つ。
30年、40年後にスクラップ化するのは、目に見えている。
昭和45年頃から建ち始めたハウスメーカーの建物がどんどん建て替えられているのは、正にその証拠である。それ以前(戦前の建物ならば間違いなく長持ちする)の建物とは明らかに違ってしまった。
30年経つと合板の接着剤が効力を失いふわふわとなり、ビニールクロスが呼ぶ静電気で壁は黒ずんでしまう。

震災以降、ハウスメーカーは、日本人の住宅観を変えようと、より工業製品化して
流掛けた自然派志向の向きを変えようとしているようだ。
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by kzhome | 2012-09-19 21:30 | 社長の日記  

山長ツアー

10月2 日、3 日の予定で
山長商店木材検査に行ってきます。

当初、9月の半ばに予定して皆さんにも参加を募りましたが
お施主様のお子様が幼いこともあり
一家族のみのツアーとしました。

今、家を建てる時
ご自分の家の材料
何処
どんな山
どのように育てられているか
を、観に行く方がどれほど居るでしょうか?

でも
一生を共にする
否、守ってくれるものです。
出来る事なら、その全てを知りうることは
とても大切ではないでしょうか?

さて、山長商店の有る和歌山県田辺市
先日の豪雨で、大変な被害を受けたところです。

幸い、工場は被害から間逃れましたが
所有する山や、そこへたどりつく為の道路
寸断されてしまったそうです。

今回は残念ながら、山の見学は不可能になりました。

T 邸の材料は、伐り出しが終わっている材料なので問題はありませんでしたが
改めて紀州の環境の厳しさを確認しました。

ツアーの報告は後ほどしますので、乞うご期待願います。

ちなみに、T邸の上棟は10月19日と決定しました。
(雨天順延)
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by kzhome | 2011-09-25 16:32 | 社長の日記  

日本の住宅ローン問題

かねてより、日本の住宅ローン

を担保としながら
実は生命保険が本当の担保だ。

と主張してきましたが
今回の大震災で、その歪んだ姿
はっきりと見えました。

本来、金融の常識(欧米先進国)では
融資は物質的担保を持って行われるもので
日本の住宅ローンのような
生命保険を最終担保とし
本来の担保物件{家}が有ろうが無かろうが
ローンは成立する
発想はない。

本人の過失や、故意による喪失(焼失)であれば、やむを得ないが
自然災害で、本人に一切の過失責任が無い場合は
融資側がそのリスクを負わなければならない。


今回の場合、違法建築物以外は
建築確認と呼ぶ
行政機関のお墨付きで建築の許可を得て建てられた建物であり
(でなければ融資が有りえない)
津波の被害や、放射能汚染などとする
ローン債務者には如何することも出来ない
事象
に依り喪失又は、放棄せざる負えないことからすると
融資側は家と土地を引き替えに
ローンをチャラ
にするべきだろう。

土地の価値が幾らかに依って、銀行や債務者の負担が変わってくるわけだが
ここで国の責任(建築確認を下した)が問われるのである。

建築確認とは、「ここに家を建てて良いぞ」と言っているのであり
あだや疎かにするものではないのです。

つまり、津波や原発事故を国が保証しなくてはいけないのであり
東電一企業の問題では最早、ないのです。

住宅ローン問題は
この国の国民として国に守られている
感じれるかどうかの問題であり
天災や大災害時に守ってくれない(守れない)政府は
必要ありません。


ここ10年ぐらいの間、日本の自殺者は3万人に上っています。

此の人数は、今回の震災よりも多いのです。

もちろん、理由は様々でしょうが
住宅ローンに生命保険が担保として付いていることは
大きな要因になっているかもしれません。

まして、今回の震災に遭われて
妻子や家族を失った方々にローンがかぶさり
職場も失ったとしたら、一体どうすればいいでしょうか?

ローンは家を担保として融資するべきであり
そうすると、ローン残高に相当する資産価値が必要となるのです。

それであれば、家を失っても
それと同時にローンも消える
のです。

銀行は、土地の担保価値住宅ローン用の保険
凌ぐことになるでしょう。
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by kzhome | 2011-09-18 13:30 | 社長の日記  

節電の夏

暑中お見舞い申し上げます。

節電の夏を如何お過ごしでしょうか?

時ならぬ台風に驚かされ
一過快晴か、と思いきや
一転、湿度の高い薄曇り俄か雨の続く毎日
体調管理にお気を付け下さいますように。

東日本大震災以来、原発やら何やらで
なんとなくイベントの企画を控えてきましたがようやく意欲が芽生えてきました。

一つには、久々の純国産材住宅のお客様を得たこと。
かの和歌山紀州桧と杉で有名な<山長商店>の材料を使います。

そこで、 9 月の某日(中旬)を予定に見学ツアーを開催します。

一泊になり、実費( 1 万円程度)が必要になりますが
白浜温泉に宿泊、山長商店の所有する山林を見学します。

育 林
   ↓
伐 採
   ↓
製 材
   ↓
乾 燥
   ↓
検 査
   ↓
プレカット(コンピューターによる加工)

と、木の一生とも言える工程を直に見る事が出来ます。

これから家を建てようか…
考えている方にとって大切な体験になるのでは、と思います。

弊社で建てるか決めて見えない方も歓迎します。
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by kzhome | 2011-08-01 11:19 | 社長の日記  

太陽光発電ってどうなの? (後編)

今では、世界の通信に欠かすことの出来ない<光ファイバー>は残念な事に
生産こそ日本が世界的シェアを持っているが、米国のコーニング社へ特許料
を支払い続けなければならない。

2009年の<ノーベル物理学賞>受賞者は、香港のチャールズ.コア教授
だったが、彼の功績は、光ファイバーを<より効率よく送電する方法>であり
けして、普段ノーベル財団が言う「人類に画期的な貢献をした発明及び発見」
ではない。

みなさんは、この<光ファイバー理論>を世界で最初に論文化し、<特許出願
したのは日本人だ>と、ご存じだろうか?
1964年、今から50年も前に、当時の東北大学の教授<西嶋潤一氏>だ。
ところが、当時の特許庁は、彼の理論が理解出来ず、やれ「書式がだめだ」
「明細がなっていない」だの「米国に類似案件がある」(実際にはない)などの
難癖をつけて、20数回も差し戻し、裁判まで発展、それでも拒否し、続けた。

あげく、1965年に本当に米国の<コーニング グラス ワークス社>が彼の
理論をもとに、試作品を完成させ、理論の正しさを立証。
世界的な<光ファイバーブーム>へとなだれ込んでいく。
日本でも、1968年に日本板硝子と日本電気が共同で<特許出願>し、認めら
れたが、当の西嶋教授の理論は認められることはなかった。(1984年期限切れ)

この醜い<大企業優先方式>(明らかに西嶋氏への特許許可を遅らせ、企業に優先
させたもので、盗作、ねつ造と言っても過言ではない)は、後に大変な禍根を残す
ことになる。

1987年、当時ダントツの世界シェアを誇っていた住友電工の光ファイバー生産
は、主に米国に生産拠点があった。
ところが、あの<コーニング グラス ワークス社>から連邦裁判所へ提訴されて
いた<特許侵害>が認められ、和解金33億円と米国内全面撤退の憂き目に合う。
コーニング社の特許申請は、西嶋氏の1年後であり、何よりも<彼の>理論を元に
試作、特許申請したのであり、西嶋教授の理論が無ければありえない話なのだ。

特許庁と企業の醜い癒着が、西嶋教授のノーベル賞を消し、光ファイバーの特許料
と言う、とてつもない知的財産権を失う結果となった。(コーニング社は
世界最大のガラス加工メーカーとして君臨している)
企業はともかく、日本の地財と権益を守る立場の<特許庁>がこれでは、
世界の笑い物でしかない。

パソコンのソフトと言えば、<Windows>(マイクロソフト社)が席巻
して、ほぼ全てのパソコンメーカーは、<ウィンドゥズ>を買わなければ
売れない状況です。
しかし、その<ウィンドゥズ>より早く、コンピュータソフトを開発した
のも日本人なのはご存知ですか?
1984年、ビルゲイツが<ウィンドゥズ>より2年も前に、当時の東京
大学講師の坂村健氏が開発していた。

このソフトは、<TORON>と呼ばれ、応答速度が100万分の1秒、
<ウィンドゥズ>の1千分の1秒の1000倍の速度であり、(ほんと遅い)
極めて<ウィルス>に強い優れものです。

ではなぜ、<TORON>は現在のコンピュータソフトに使われてないのか?

答えは、日本政府にあります。


1989年、当時の文部省は、日本の学校へコンピュータを配布するにあたり
「<TORON>を採用する」と発表します。

これに驚いたのが、米国政府です。
これからのコンピュータ社会をリードするには、ソフトが最も重要である事を
見抜いていましたから、家電も車も日本製が世界を席巻した現在、絶対に譲る
ことが出来ないのが<コンピュータソフト>でした。

当時、問題になっていた日米貿易摩擦を理由に、「スーパー301条」を盾に、      
発動をちらつかせ、車をとるか?パソコンソフトをとるか?
の2社択一を迫った結果、日本政府は、あえなく<TORON>を捨てたのです。
結果、不完全なソフト<ウィンドゥズ>を待つ為に導入も遅れ、高価な物になり、
新しいソフトが出る度に、買い替えることになります。
もし、<TORON>が採用されていれば、(特許を取らなかったので)無料で、
尚且つ、発展性があり(買い替える必要が無い)安全(フリーズしない)だった。

そして、なによりも世界標準規格になった公算が大きいのです。
つまり、ビルゲイツの資産(8兆円とも)、マイクロソフトの資産(数10
兆円?)は広く世界にばら撒かれ、潤したことでしょう。
坂村さんは、このソフトが誰でも使う事ができるよう無料にしました。
ハードだけならパソコンをもっと安価に売る事が出来たのです。

しかし、この話は悲しい事ばかりではありません。
実は、<TORON>は現在も使われています。
皆さんの携帯電話、カーナビ、家電の中のコンピュータソフトは殆どが、
<TORON>なのです。
数量から言えば、パソコンソフトの比ではありません。
応答速度が速い(100万分の1秒)フリーズしない、ウィルスに強い、
などが、絶対に止まってはいけないエンジンのコンピュータ制御などに最
的なため、<TORON>にせざるを得ないのでした。
そこで、マイクロソフト側から<提携>を申し込んで来た(2003年)。
お人よしの日本は、過去の苦い経験を押さえ、話に乗ってしまいました。

本題とは離れてしまいましたが、本来の国益(国民にとって)は、
<人々の暮らしを豊かにすること>であり
<幸せに暮らせる社会にすること>です。

現在のような程度の低い太陽光パネルは15年後には、<大量の廃棄物>
となって、処分にも困る遺物となることでしょう。
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by kzhome | 2011-07-07 13:26 | 社長の日記  

太陽光発電ってどうなの? (前編)

かつて、ケーズホームの考え方として
太陽光発電の現状には、否定的な考えを、お知らせしました

それは、太陽光発システムを導入することで、2次的な問題によるものです。

その1
太陽光発電システムを製造する時に必要な<製造物エネルギー>が、発電量
と拮抗するのに<数年掛る>こと。

その2
イニシャルコストが高く、必然的に<オール電化>(ガス工事費を無くす)に
せざるを得なくなり、ライフラインを減らしてしまう。

その3
<全量買い取り制度>は、付けた側(但し5kw以上)には優利だが、優利が
あれば不利な側が在る訳で、つまり<屋根面積が小さい家>や<方位が適正な
向きでない家>、さらには<借家>や<マンション>にお住まいの方たちには、
ただ、電気代が高くなるだけで、一定の条件を満たした方のみの偏向制度。

その4
屋根の上に数百kgの負荷を、しかも一方向に偏って載せること。
耐震で、最も効果のある方法は、屋根荷重を下げることです。
確かに、屋根瓦の重量は、1㎡あたり50kg、1㎡10kgの太陽光パネル
は、大した事無いようですが、南面(太陽光の入射角の最適な面)だけに荷重
が掛れば、バランスは良くありません。

その他で、<問題>と呼ぶべきではありませんが、知っておくことがあります。

例えば、災害時に停電した場合「太陽光発電が無事であれば、電気は普通に使え
る」と思っている人も居るかも知れませんが、実はそうではありません。

電力会社から送電されなくなったら、<他の家と同じように>停電します。
つまり、<発電システムは基本的に使えない>のです。
唯一、<パワーコンディショナー>と呼ぶ、直流から交流に変換する装置に外部
コンセントが付いていて、1kwまでの使用が可能なだけです。
たとえ、発電パネルが5kwの能力を持っていても。
これでは、冷蔵庫とエアコンを併用したら、即ブレーカーが飛びますし、
ドライヤーは使えない、IHなどとんでもない(IHは瞬間30A必要)
これは、電力法で「電力会社以外の個人が、許可なく1kw以上の自家発電を
してはいけない」と定められ、<禁止>されているからです。

この法律を何とかしなければ、自家発電による自給は出来ないのです。

さらに言えば、現在の発電効率(16%~18%)を飛躍的に高めなくては
いけません。
カッコ内の数値はカタログデータですから、実際には12%前後が良いとこ。
見せかけの<エコブーム>に乗って使えば使うほど、地球環境に負荷が掛る。
これが、現在の太陽光発電の実情です。

では、自然エネルギーとしての<太陽光発電>は本当にだめか?
の問への私の答えは、否です。

最近のニュースに、
「発電効率80%、生産コスト従来の6分の1、重量10分の1を開発」と
夢のような発電方法に成功した記事が載っていました。
東京大学の研究室だそうですが、この他にも<岡山大学池田教室>や<金沢
工業大学太陽光発電研究室>なども、全く新しいアプローチの<酸化鉄化合>
(グリーンフェライト)を使った発電に挑戦しています。
こちらは、なんと現在の100倍の効率、フィルムにも出来る為、曲面が可能
コストも、既存のシリコン結晶やアモルファス結晶と違い、主成分が鉄の為、
100分の1以下も可能と言います。
ところが、これほど優れた研究に応援企業が、出版会社の<ベネッセコーポ>
です。なぜでしょう?

これを実用化するためには、
「既存の発電システムではだめだ!」とみなさんが自覚し、企業や政府に理解
させることが必要です。

日本では過去に、<飛び抜けて優れた技術や発明>は無知と権威主義、産業界や
政治の思惑で、潰されてきた<現実>があります。       つづく
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by kzhome | 2011-06-29 16:22 | 社長の日記