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ガソリン税と200年住宅

去年末から今年にかけて、ガソリン税(道路特定財源)について、かまびすしく騒がれています。

この『道路特定財源』と『200年住宅』の根が同じであることが、解ってきました。

えっなぜ、そう思われるでしょう。

道路は、建築物です。
地面に張り付いているので、普段、考えなかったのですが、改めて見れば、間違いなく構築物であり、建築材料を使っているのです。

日本の高速道路の厚みをご存じですか?

路盤と呼ばれる下地から、高速道路で20cm~25、一般道は10~15cmほどです。
世界で最初に高速道路を創ったドイツの「アウトバーン」は200cmも有ります。
その寿命は200年と言われています。

20世紀初頭に彼の悪名高き「ヒトラー」によって創られました。
ヒトラーはその後、1945年に没しますが、アウトバーンは21世紀を悠々と過ぎ、22世紀まで健在です。

日本の道路は、どうでしょうか。
政府が必要とする「10年間で59兆円」は、ドイツ、イギリス、アメリカの舗装先進国の合計に匹敵します。もし、彼らにこれだけの予算を与えたら、日本中がアスファルト舗装されるでしょう。
なぜなら、3カ国の国土の合計は日本の27倍もあるわけですから。

そうならない理由は、建設費が高いだけではありません。

アスファルトをめっくては敷く、10年ごとの補修を繰り返しているためです。また、道路用地買収には一般的な不動産鑑定を当てずに、ほとんど無条件な建て替えを容認してます。

みなさんはご覧になったことがありませんか?

大きな幹線道路の横に立派な塀の御殿のような家を。
あれは、けして土地を売ったお金で建てているのではありません。
立ち退き料として、新たな土地と住宅の建設費を国(税金)が負担して、好き勝手な家を建てた結果です。
道路建設費には、こんなお金も含まれているので、高く付く訳ですね。
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by kzhome | 2008-02-25 12:45 | 社長の日記  

突然 200年住宅の怪!

2008年、年始早々、メジャー新聞各紙の一面に、「日本の住宅を200年に」などの文字が躍りました。ご存じの方も多いでしょうが、日本の住宅と言えば、先進国中で最も寿命が短い(平均27年)ことで有名です。様々な事情が今の住宅産業を作ってきたわけですが、とりわけ、新建材とハウスメーカーと呼ばれるプレハブ会社の存在が大きいと思われます。


私たちが、20年以上のリフォームや耐震改修をした経験から、戦前の建物と戦後の建物とで、はっきり<造り>が違います。
昭和の初期ごろはまだ、新建材の合板類はほとんどありませんでした。必然的に柱や床は全て無垢材ですから、それを加工する大工の技術もしっかりしていました。そして、何よりも伝統技術として伝わった、軸組み(あえて戦後の在来工法と分けてこう呼びます)のディティール(納まり)が受け継がれ、建物が連続した時の美しさを創っていたのです。京都や各地の小京都と呼ばれる街並みが美しく感じられるのは、そのためです。


つまり、どんなに頑丈な、例えば鉄筋コンクリートや、 超が付く耐震建物を作ろうが、今のような勝手気ままなデザインが乱立してしまっては、一軒の家だけでなく、街並みとしても醜く、とても存続価値があるような物になりません。日本人のアイデンティティーに根差した、日本にしかない街並みや、将来においても<美しい>と感じる家を確立する必要が、まず先にあるのです。


あのように200年と言う歳月を軽々しく口にする為政者を、私は信用できません。


私は、おおげさに思われるかもしれませんが、<国づくりは家づくりから>と考えています。まして、今日の重要課題である<環境問題、地球温暖化、CO2対策>を深く研究せずに住宅建築は、語れません。単純に「長く持てば環境に良い」だとか、ハウスメーカーの一方的な言い分で政治を進めることは、取り返しのつかない問題を抱えることにも為りかねません。


たとえば、木材を外国からの輸入率80%の現在、ましてハウスメーカーの場合ほぼ100%の現在に於いて、その材料をもとに200年住宅を建てるとするならば、国産材はその行き場を失い、山は再生不能に陥るでしょう。

ところが、本当の日本の森林資源は、戦後の大量伐採の後の植林により、現在の年間木材使用量(ほぼ一億立米)をまかなうほどに、成長しています。ちょうど植林から50年~60年ぐらいのヒノキや杉が日本中に生い茂っているのです。杉やヒノキの花粉が急激に多くなってきたのも其の為です。
木も成長期と成熟期がありますが、50年~60年がほぼ成長期の終わり、つまり人間で言う20歳ぐらいです。ここまでが、光合成を盛んにおこなって、 CO2 を分解する時期であり、これ以上の成熟期になると、分解と生成がほぼ一緒になってしまうそうです。


自然と共存する生活を考えるなら、日本の家は日本の木で作るべきではないでしょうか。そして、循環型社会を築くには、自然をよく理解し、自然に逆らわない暮らし方を目指すべきではないでしょうか。


日本は島国です。外国から木材を運べば、船などの大量輸送手段を使います。つまり、石油をはじめ化石燃料の大量消費にもつながっています。また、ハウスメーカーやローコストビルダーが提唱する「エンジニアリングウッド」つまり、張り合わせの木材(集成材)の接着剤の寿命は40年ほどと言われています。どんなにデータを探しても200年持つ接着剤はありません。そんな材料を構造材に使って200年住宅とのたまう、日本最大手のハウスメーカーが信用できないのです。


まずは、建築材料とその製造エネルギーの関係、サティスナビリティー(循環性)、デザインの普遍性、ランニングエネルギーといった、関わり合う総ての問題をトータル的に解決していく必要があるのです。

では、建築材料の製造エネルギーから考えてみましょう。


鉄骨と木材と比べると、鉄は一見リサイクル可能で循環型社会に遇っているように思えますが、その製造エネルギーは木材の100に対して、10万つまり3桁も違う、まさに桁外れのカロリーを必要とします。そして、肝心なことは木材は、成長する過程で二酸化炭素を吸収し、酸素を放出することです。鉄は、使えば使うほど二酸化炭素を排出することになるのです。

鉄と並んで、建築材で20世紀から使われるようになったものに、コンクリートがあります。文献によると、コンクリートは形成直後から徐々に強度を増し、約70年後にピークを迎え、その後段々石灰質が酸化して分解していくそうです。つまり、200年住宅の基礎がもしコンクリートだとするなら、それこそ根本から嘘をついていることになります。


ヨーロッパなどで、何百年も経った街並みや建築物を観ることができますが、すべて天然石の基礎で建っています。まさか21世紀の日本の住宅基礎を、天然石にせよ!とは国土交通省は言わないでしょう。

つまり、
21世紀にふさわしい家づくりは、あくまで地球環境に負荷を与えない、持続可能なものが重要であって、単純に長持ちする建物といった発想ではないのです。
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by kzhome | 2008-02-06 09:00 | 社長の日記  

2月のメッセージ「エコロジーとエコノミー」

最近、環境とかエコ(エコロジー)といった言葉が、やたらと使われるようになってきました。
その反面、「エコとリサイクルは本当はリンクしていない」、「エコロジーとエコノミーは両立しない」とも言われ始めました。

確かに、ペットボトルはリサイクル(再利用)できませんし、再生紙は本当は高くつき、製造エネルギーは、新しいパルプで作る数倍必要です。
つまり、環境に決して優しくないのです。みなさんが一生懸命、<分別収集>に協力しても、”プラ”は再生できませんし、出来ても製造エネルギーが、新品製品を上回ってしまうのが現実です。

「高くても、地球環境のためになるのなら」との思いで、再生紙を買ったり、使ったりしてきたのに。

しかし、本当のエコロジーはエコノミーである!と言うのが私の持論です。

なぜなら、本質的にエコロジーとエコノミーはリンクしているからです。

????

先ほど、リンクしていないって書いてあったはず...。

いや、違います。
リサイクルやエコノミーの本質を理解せずに、目先の姿で解決しようとするから、紙をリサイクルすると紙にする、エコノミーは単純比較で安い方がエコノミーだ、となるのです。

住宅はとても大きな‘お金’が動きます。誰でも、よりいい家をより値打ちに欲しいものです。
では、よりいい家とは、より値打ちな家とはどんな家なのでしょうか。是非、本質に迫るエコロジーとエコノミーな家を手に入れて下さい。
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by kzhome | 2008-02-01 11:31 | 社長の日記