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九州にやられた!

3月9日10日11日を3連休して、九州へ行ってきました。
前から妻に[湯布院へ行きたい]と言われていたが、一泊では大変な為、延び延びになっていた場所です。
日程は妻の都合が優先のため、旅行計画も妻任せで決めました。
我が家では珍しく飛行機ではなく、鉄道の旅になりました。
まず新幹線で博多まで、これはお決まりですが、名古屋から3時間25分ほどですから嘗ての大阪~東京までの新幹線とほぼ同じ時間ですね。(以外に早い)
格安航空も良いけど、車窓を眺めながらの食事とお酒をゆっくり楽しめるのも悪くない。
名古屋~東京間の新幹線は1時間30分弱になってしまい、かえってゆっくり出来ないほど。
博多から妻のお目当て、<湯布院号>に乗り込む。
 以前、娘の結婚式が久留米であり、その時<九州新幹線さくら>に乗ったのだが、その印象が強烈に残っていて、[JR九州はちょっと違う]と思っていました。
<湯布院号>はⅠ世号とⅡ世号と有り、Ⅰ世号はレトロ、Ⅱ世号はややモダンな感じ。
私たちの列車は<Ⅱ世号>でした。
床が私好みの<木製>、椅子の手摺や窓の面台(窓下に付いた板)も木製。
いずれも<楓>で統一され、濃と淡の2色に分けて塗られています。
一日3回の運航ですが、途中の駅で<Ⅰ世号>とすれ違うことがあり、その違いが判りました。
<Ⅱ世号>は間接照明が使われているところ、<Ⅰ世号>では、アールデコ照明が使われていました。
「いや、これはただ者の設計ではないぞ、<さくら>と言い、どこか統一感がある」と思っていると、<ミトオカエイジの世界云々>のポスターが貼られている。
ひょっとしたら皆さんはご存じだろうか?
不見識ながら私はその時、初めて知りました。
JR九州全般に深く関わっているデザイナー<水戸岡鋭治氏>によるものだと。
工業デザインは、ややもすると<とがりがち>になるのだけれど、この方の作品はスムーズになじむ感じだ。
窓の下にメープルの板が飛び出ているのもいい感じだ。
旅先で、移動手段の内装に感動するなんて、海外旅行ぐらいしか味わえない喜びですね。
まぁ、いい気分で景色を眺めると、田園風景が始まって、やがて郊外の山脈が見えてくる。
手前の山まで2,3kmはあるだろうか?
はっきり見えるのは、そこまで。
その先の山?は殆ど霞んで見えない。
ひょっとして、これが報道されていたPM2.5??
黄砂と混ざった大気汚染、そこに混入しているだろう杉花粉!
家内が九州旅行を計画している段階で、春先はやばい、と思っていたが、
休みの関係でこのタイミングになってしまった。(家内の仕事は保育士)
嫌な予感はしていたが、福岡ではなく<湯布院>なら、などと希望的観測でOKを出してしまった。
行けども、ではなく行けばいくほど霞は酷くなっている。
2時間半のディーゼル車の旅を終えて目的地へ到着。
天気は晴れているのだが、薄曇りのような日差し。
駅の目の前、メインストリート(湯布院通り)は車も少なく、ゆっくりおしゃれな店を眺めながら歩くに丁度いい感じ。
本日の宿は街から少し郊外にあるそうで、車で5分程度らしい。(歩いて30分か?)
朝から名鉄、新幹線、由布院号とのり続け全く運動不足。このままでは夜の食事が美味くない。もちろんお酒も。
ならば、「この通りを眺めながら歩いて行こうか」てな気分になり、キャリーバックを引きながら歩くことに。
目貫通りは約1kmほどで終了、そこからは何でもない道をトボトボと行くと、自衛隊の駐屯基地がある辺りから坂道に。
「もうすぐだから」と、文句を言い始めた家内を励ましつつ歩くものの、坂はどんどん急になるばかり。
最初は私が先に歩いていたのが、いつの間にか後ろになり、家内の後を追う形に。
文句を言いつつも、確実に先へ進む家内を後目に、「ちょっと休もう」「あかん、息が切れる」と弱音を連発しながら、ゼイゼイ言って座り込む。
なるほど、車で5分だから徒歩で30分とは全然限らない。
半田市内なら車で5分の場所も徒歩30分圏内かもしれないが、信号機がここまでに2か所、スムーズに走れてしまう5分は6km以上あることになる。
しかも山道の登坂オンリー、そこをキャリーバック引きずりながら歩く。
こりゃ苦しいわけだ。
家内の文句も当然のことかもしれない、疲れ切ってるところへ「あなたの選択は何時もこうだ」などとなじられても言い返すこともできない。
気が付けば周りは杉林、しっかり山の中状態だ。
車がふかしながら坂道を勢いよく登っていく。
いっそヒッチハイクしようか、などと途方に暮れて座り込みかけたところに「ここだ!」
家内の元気な声。
少し先を歩いていた彼女が、看板を見つけたようだ。
途中、宿の看板も見かけなかったのに、心細さを感じていた私だが、こんなところまで
<徒歩>で来る客を想定していない証拠に過ぎなかった。
結局、運動の成果か、食事と酒はそこそこ美味しかったのだが、道すがらに杉花粉とPM2.5とやらを思う存分ふんだんに吸い込んだおかげで、途中から鼻水の洪水状態に。
おしぼりがすっかり水浸し(失礼)になってしまった。
かなり重症な花粉症の私は、去年に比べ警戒感を持って過ごしていた為に、此処までは
あまり表面化していなかった症状が一気に<鼻開いて>しまった。
その後の光景は、文章にしても綺麗ではないので略させて貰います。
2泊して帰りの列車は、小倉まで<ソニック>で。
この列車も<水戸岡氏>によるデザインで、世界の鉄道賞を受賞しているそうだ。
なるほど、10年以上も前なのに未来的な社内の雰囲気。
九州JRは、民間経営になるとき、東海や関東のような高収益体質は望むべくもなく、
いかに他府県から人を呼び寄せるか、苦労をしたのだろうが、結果的にとてもいい形で
現れたのではないだろうか?
以前、鹿児島へ飛行機で行ったことがあるが、列車の旅もなかなかいいものだ。
JR九州が打つ次の一手は、なんと<列車クルーズの旅>だそうで、1週間を掛けて九州を巡り、普段には入れない名所や旧跡、名品などを目にする旅だそうだ。
花粉症にも<やられた>が、JR九州にも<やられた>旅だった。
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by kzhome | 2013-04-05 11:51